当園における感染対策について

6月10日にまほろばHPに載せた新型コロナウイルス感染者に関するお知らせの第5報「マスクの着用について」を見た方から、東海市の健康推進課に「この時期にマスクをしないで保育をするのはどうなのか」というようなご意見の電話があったと報告がありましたので、こちらで回答させて頂きます。

まず、大変貴重なご意見を頂き感謝しております。「マスク着用か非着用か」についてはコロナ禍になり、我々だけではなく全国の保育に関係する者にとって大きな悩みとなっております。スタッフは皆、自分が感染しないか、させないか不安に悩まされながら日々保育に向き合っています。実際、当園でもコロナ流行の初期にスタッフの抱える不安に向き合いコロナ禍での保育をどう行うか、話し合いの時間を取りました。

当園は医療法人が運営する保育園です。発熱外来やPCR検査・コロナワクチン個別接種会場として対応をしている医療機関において感染症対策は徹底しており、同法人の運営する当園でも厚生労働省の「保育所における感染症対策ガイドライン」「企業主導型保育施設における新型コロナウイルスへの対応について」や同法人の医師より助言を頂き対応しております。

保育園では児童数に対しての保育士の配置基準があり、それを満たせない場合保育を行う事が禁止されております。スタッフや児童が陽性になったり濃厚接触者になった場合、保育自体が出来なくなります。当然、休園措置を取った場合にも保護者には保育料の返金を行っております。また、濃厚接触者になった場合においても返金を行っております。休業になった職員に対しても雇用調整助成金や緊急安定雇用助成金を活用しながら自宅待機中の給与について全額支払いを行っております。一度休園措置を行いますと、経営面では大変厳しい状況になります。

運営側としては徹底した感染症対策を行う事は当然です。休園は当園だけでなく、預けて頂いている保護者にとっても大きな影響があります。しかし、①乳幼児の離乳期から咀嚼自立の過程において、保育士が実際に口を動かしてモデルとなったり、口を開けたりしてみせる動作を提示することで、子どもは口の動きを見て模倣して学ぶ事、②マスク着用時において保育士が喜怒哀楽の表情をしても、目の部分しか見えないことにより、顔の全体像としての感情を子どもと共有できず意思疎通のための視覚教育につながらない事等、保育士の表情を見せて保育することにより、大人との信頼関係の構築や情緒や身体発達を援助するために必要であり、その積み重ねが子どもの最善の利益につながると考えております。

難しいかじ取りを行っているのは保育園だけではなく、保護者の皆様や、我々を取り巻く社会全体も同じくです。与えられた状況の中で出来る最善の利益を追求する為に必要な事を決めております。基本は健康的な生活と手洗いとうがいを頻回に行う事。また、必要な場面でのマスク着用です。我々の保育中のマスク非着用がNGという事であれば、世の中のテレビに映るワイドショーの演者もNGになり、オリパラ等のアスリートもNGになります。徹底した感染対策を行う事は当然の事として今後も変わらす行います。マスク着用か非着用かの黒白二択ではなく、状況に応じて適切な対応を心がけております。

結論として、当園では「保育中のマスク着用はしない」としております。
以上、何卒ご理解の程宜しくお願い致します。ご質問等ございましたらお気軽にお問合せフォームよりお尋ねください。

施設長 阪本

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