またもや保育業界にとって悲しいニュースが出ました。裾野市の保育園で、富山市の保育園での虐待。とても他人事ではなく、もし当園で起きてしまったらを考えずにはいられない大きな事案。
当たり前にやっては行けない事と誰が見てもわかる事が何故起こるのか、どう保育の質を担保すべきか、園として防ぐ事が出来なかったのか、当園でもいつ起こってもおかしくない事として、出来ることは何かを考えています。
あくまでも個人的な見解となりますが、やっていけない事と誰が見てもわかる事が起こるのか、今回の虐待が3名の保育士によって日常的に行われていた事についてですが、恐らく「ここまでなら許される」という主観的な考えから次々にエスカレートしていったのではないかと考えます。この考え方はエゴであり、自分のストレス発散に繋がりますし、周りの保育士もこれは許容範囲と間違った認識をし、集団意識が働き抑止力がなくなるのではないかと感じました。その子の事を考えての行動ではないのです。子どもにとって最善とは何か、1番重要な部分が抜けているのです。
園としてやれる事は何かを考えた時、やはり職場の環境作りかと感じました。保育士がプロとして働ける環境。しっかりと研修を受ける事が出来る環境。閉鎖された空間なので他園の保育士と関わり、保育のあれこれを議論できる環境。風通しの良い環境。いつでも相談できる環境。保育士にとってプラスの環境を作る事が大切なんです。
現場の保育士は昔から変わらぬ配置基準と業務過多により余裕がない事も事実。実際に研修の為に保育園を1日休園にしたいと伝えても、開園させなさいと言われます。当園での課題も沢山あります。
他人事ではない、大変複雑な今回の事案。起きてはならない事が起きている事。保育の質を担保する為に出来ることは何か悩みながら考えながら向き合う事が大切だと感じています。
子どもにとっての最善は何か。この思いを忘れないように向き合っていきたいと思います。